
研究と改良を重ねた独自製法の誕生
全国各地から多種多様な紙を取り寄せ、実験を重ね、実際に箔打機を用いて叩き方や回数を変えながら、皮脂の吸収具合を丹念に検証。試行錯誤の末に素材の最適なバランスを追求し続けた結果、現在のあぶらとり紙が誕生。
金箔の技術を応用し、昭和51年(1976年)に日本で初めて箔一が 「金箔打紙製法」を開発しました。

時代とともに、女性に寄り添い続けて
1980年代後半、バブル景気の華やかな時代。
女性の社会進出とともに、美容や身だしなみに対する意識が高まり、箔一のあぶらとりがみは「贅沢な日用品」として注目されました。
当時数々の女性誌や新聞で取り上げられ、一大ブームに。
その人気は、当時の工場日誌にも記録として残されています。

進化する美人画と、女性へのメッセージ
初期のパッケージには『ふるや紙』の文字があしらわれておりましたが1980年代、日本画家・上村松園の美人画に着想を得たパッケージが登場。
美への敬意と、女性へのやさしさが込められたデザインへと生まれ変わりました。

現代を生きる女性へ
さらに、あぶらとり紙誕生40周年を節目に、表紙のデザインを日本画家・山下和也氏により現代的な女性像に刷新しました。
幾度となく筆を重ね、目元に“今を生きる女性”のまなざしを宿しました。

日本三大友禅の一つ、”加賀友禅”
生まれ変わった美人画に描かれている着物の色には、加賀友禅の五彩(臙脂・藍・黄土・草・古代紫)を採用。
臙脂色の着物には、特別に藤と桔梗が描かれています。
加賀友禅は、京友禅・江戸友禅と並ぶ日本三大友禅のひとつで、写実的な草花模様と自然な陰影表現が特徴です。
すべての工程が職人の手作業で行われる繊細な染色技法です。

あぶらとり紙の専門店への想い
2019年、ひがし茶屋街の一角に『あぶらとり紙専門店 うつくしや』をオープン。
“女性の美をサポートする”というコンセプトのもと、箔一が手がける町家再生プロジェクトの一環として誕生した店舗です。
倒壊寸前であった町家に、当時の趣を可能な限り再現しながら、耐震性・耐久性を高める改修を施し、見事に蘇らせました。
店舗ロゴは書家・中塚翠涛氏に依頼させていただきました。大河ドラマ「麒麟がくる」の題字を手がけたことでも知られる女流書家の方です。大胆さの中に女性らしい繊細さを宿し、見る人の心に深く残る、印象的な書体に仕上がっております。
『あぶらとり紙専門店 うつくしや』では美人画をはじめとして、多彩なあぶらとり紙を取り揃えております。季節ごとに限定のお品もご用意しておりますので金沢へご旅行の際はぜひお立ち寄りください。
『あぶらとり紙専門店 うつくしや』の店舗詳細はこちら

新美人画 5冊セット
柔らかい肌ざわりで余分な皮脂だけを吸収。
厳選された安全な素材で安心してお使いいただけます。
忙しいときも、さっと押さえるだけなので外出先でのお化粧直しにも最適です。
商品の詳細はこちら